大臼 小臼 3

UPDATE : 2017.1.29

----小臼について

所在は“さかな公園” 駐車場のすぐ裏手に位置します。
北側に向いた丘陵の斜面にある噴火口です。噴火口頂部は北側に下り
傾斜しており、風化されずにそのまま残っていますのでそこを歩いて
一周することができます。

底径100m、火口径は40〜50m、高さ20m程の見事なすり鉢状の噴
火口を露見しております。中に入って底に立つこともできます。
噴火時期はおよそ12,000年前。旧期新富士火山形成の時に発生した
側火山噴火口です。現在でもその形態はいつでも見ることができます。

水蒸気爆発型ですので流出した溶岩は見受けられません。周りには富
士山噴火時に伴う火山灰、軽石、スコリア(総称して“テフラ”とい
う)が互層をなし、3mの厚さを持っています。さらにその下には爆発
以前に富士山噴火で流れ出た“梨ケ原溶岩流”が存在しております。

忍野八海に訪れた際はこちらの見学もすることお勧めです。
 つづく                       (堀内)

杓子山山頂からの絶景富士

UPDATE : 2017.1.26

この所一番冷えた1月24日の杓子山頂からの絶景です。
富士山は下から見るのと違い、シンメトリーな全体の雄姿が望めら
れます。

左手下方には忍野村忍草が、右手下には富士吉田市、その遥か遠方
には全体を雪に覆われている南アルプスが鎮座しております。
また、左下には宇宙船のカプセル頭部のような高座山(たかざすやま)
も見えます。

今回は忍野村からのアプローチでした。忍野中学校をスタートして
そして同じコースの戻りです。雪と氷の6時間の山行でした。
                           (堀内)

大臼 小臼 2

UPDATE : 2017.1.25

----その所在と形状

忍野八海から南西側 850mに「小臼」がございます。さらにその延長
線上800m先にあるのが「大臼」となります。内部の形としては前者
は小型の噴火口で、すり鉢の形状をしております。後者は大型で、噴
火の中心がずれていたようなので、一部が欠損したすり鉢の形です。

これらは富士山の新富士火山形成期の側火山噴火時に起きた、水蒸気
爆発(御嶽山噴火と同じ)の噴火口跡になります。
時代は今から1万〜1.2万年前に起きたようですので、私たちの祖先
は誰も目撃しておりません。きっと、噴火時はすごい光景だったでし
ょう。私たちの身近な所に噴火口があったなんて、本当に驚きです。

場所は忍野八海から歩いて行ける距離でございます。15〜25分の
のウォーキングでたどり着けます。また、両噴火口とも外周上部を歩
くことも出来ます。素晴らしいトレッキングなること請け合いです。

図は国土地理院発行のものでWEBからダウンロードしました。濃淡
を伴った立体表示になっていますので、良くその形態が把握できます。
つづく                       (堀内)

大臼 小臼 1

UPDATE : 2017.1.22

----大臼 小臼 とは

富士山の噴火口は頂上のそれのみならず、山腹ないし麓にも多数存在
しております。それらの火山を側火山と称しますが、富士山頂から見
て北西方面に圧倒的に多く、南東方面にも多く見けられます。

同時に北東、南西方向にも数こそ多くはありませんが側火山は存在し
ます。十字上に側火山が集中しているのが富士山の噴火の特徴です。
クロスライン(十字線)上に側火山が発生することになります。
十字のラインで起こるのは、プレートの押し合い(ユーラシアプレー
トとフィリピン海プレート)から生ずる応用力がもたらすものです。
詳しいメカニズムはここでは割愛致します。

忍野村は富士山頂から見て北東方向になりますが、山頂から13.5km
の忍野村内に2つの側火山跡が確認できます。それぞれを「大臼」「小
臼」と称しております。山頂から見て最も遠い場所にある側火山です。
 つづく                        (堀内)

二十四節気 「大寒」

UPDATE : 2017.1.19

明日は二十四節季の一つ「大寒」です。一年で寒さが一番厳しくなる
季節を言います。通常は太陽暦の1月20日が指定されます。陰暦と
の関連から1月21日になることもあります。
「大寒」の名にふさわしく(?)今は日本列島に大寒波が襲っている
ので、恐ろしい寒さとなっております。

忍野村でも15、16日の最低気温は−15〜16℃を記録したほど
です。だが一年でもっと寒いのがこれからです。
『暦便覧』にも「冷ゆることの至りて甚だしきとなれば也」と説明さ
れております。

寒さはこれからが本番で、立春(2月4日)まではさらに寒くなると
おもわれます。水道管凍結、軒の氷柱(つらら)にご注意を。

注/『暦便覧』:天明7年(1787年)に出版された暦の解説書。
   太玄斎(たいげんさい)著
                           (堀内)