忍野の身近な生き物たち

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ヤマネ

ヤマネは忍野村の森に棲む、国の天然記念物の小動物です。普段は森の樹上で暮らし、他のネズミたちよりもやわらかい木の実や果実、昆虫などを食べています。甘い花の蜜も大好物です。身体のつくりは樹上生活に適応して、四肢がまるで日目のように体の横に張り出していて、樹皮や枝をつかみやすくなっています。一見のろまにみえるのですが、動作は非常に俊敏で垂直な幹の上り下りや枝の下側を逆さになって四足で駆け抜けることも得意です。平地から高山まで広く分布していますが、夜行性で素早く、神出鬼没なために普段は人目につきにくい動物の一つです。しかし、冬季には冬眠中にものが、山小屋の押入れの布団の中や積まれた薪の中、また切り株の根本や樹洞などで見つかることも多く、昔から林業に携わる人々から木の精や山の守り神として敬われてもきたそうです。俗称で、マリネズミやコオリネズミ、ネムリネズミとも呼ばれます。

コヨシキリ

夏鳥として日本を訪れる高原に棲む野鳥で、オリーブ色をした全長13.5cmのウグイスに近い仲間です。草原に棲み、草のてっぺんで「ギョッギョッキリキリ、チリリ……」と軽やかに美しい声でさえずり続けます。コヨシキリが乾いた草原を好むのみ対し、近似種のオオヨシキリは水辺の芦原を好み、体同様に一回り大きな声で「ギョギョシ、ギョギョシ」と賑やかにさえずります。

ミソサザイ

日本に棲む最も小さな鳥の一つで、全長約10cmの味噌色をした野鳥です。沢や水辺の湿地を好み、主に地面で餌の昆虫を捕まえます。春から夏にかけて小さな体に似合わずとても大きな声でさえずります。普段からあまり人を怖がらず、冬には人家の植え込みなどに棲み活発に動き回る人なつこい野鳥です。

カケス

全長約33cmの薄茶色をした鳥で、翼に白、黒、青色の美しい羽根を持っています。カラス科の鳥では頭は良いが、鳴き声は「ガーガー、ジェージェー」としゃがれた声をしています。時折、他の鳥の声や物音を真似て鳴くこともあります。里山に棲み、秋にはどんぐりを好んで食べます。また冬に備えてたくさんのどんぐりを集め、一粒ずつ上手に地面に埋めて隠します。

モモジロコウモリ

コウモリというと敬遠されがちな動物ですが、実はとても有益な生物で、人間の害となる蚊やブヨ、ユスリカなどの羽虫を一晩に数百から数千匹も捕食してくれています。モモジロコウモリは水辺を好む洞窟性のコウモリで翼を広げると大人の手のひら位になり、4月〜11月にかけての夜間には忍草地区の桂川で多くの飛翔をみることができます。

ニジマス

明治時代にアメリカのカリフォルニアから移入されたサケ科の魚で今ではマスの養殖といえばニジマスを指す程に一般的になりました。最大で1m程に達し、体側には名前に通り赤紫色に美しい帯があります。忍野村では養殖されている他にも、八海の湧水池のいくつかと桂川で半野生化したものが数多く見られます。

ヘイケボタル

ゲンジボタルと共によく知られたホタルです。体長約1cmと小さいことからヘイケボタルと名付けられました。水田の周囲に棲むのがヘイケボタル、渓流や湧水に棲むのがヘイケボタル、渓流や湧水に棲むのがゲンジボタルです。成虫は水を飲むだけで餌を食べませんが、幼虫は水中で暮らし、カワニナなどの巻貝を食べます。

ホンドリス(ニホンリス)

本州、四国、九州に分布する頭胴長約20cm、尾長16cmの灰褐色のリスで、夏毛では美しい赤褐色になります。日本の野生動物では珍しく昼間にも活動し、朝夕に活発に行動します。忍野村の森林には全域に幅広く生息している代表的な野生動物です。主に雑木林で種子、果実、葉、きのこなどを食べ、マツやスギなどの針葉樹の樹枝間に木の枝を用いてラグビーボールのような楕円形の巣を作ります。

ホンドキツネ

里山に生息する頭胴長約70cm、尾長35cmの一般にも馴染みの深い夜行性の野生動物です。イヌ科の肉食獣で、山林や耕作地で主に野ネズミやモグラを捕食し、春先には山や河原の土手にいくつもの出入り口のある迷路のような巣穴を堀り、子育てをします。忍野村では夜間あらゆるところに姿を現し、大きなしっぽで犬とは区別できます。

動物観察のワンポイントアドバイス

  • 静かに耳をすまして、周囲の音を聞こう。鳴き声や物音は以外と遠くまで伝わってくるものです。鳥の声を聞いただけでその種類がすぐ判別できるものもたくさんあります(ウグイス、カッコウ、サンコウチョウなど)
  • 警戒心の強いものも車には以外に無関係。車を出るよりも中に居ながらのほうが、より多くのものをより近くで観察できます。エンジンを止めて待てば、より効果的です。
  • 野鳥たちは、早朝に最も活発に活動。リスを良く見かけるのもこの時間帯です。早起きしてでかけよう!一日がとても長く感じられるはずです。
  • 双眼鏡で楽しさ百倍。双眼鏡は自然の世界を身近に引き寄せる魔法の眼鏡です。遠くの小鳥たちも、ずっと近くに見せてくれます。(倍率は7〜8倍のものが最適、ただし安価な物、ズーム式のは要注意!)
  • 持って帰っても良いのは写真と思い出。野生の生き物は野に置くのが一番、山野草、小動物など少しでも持ち帰るのは絶対にやめましょう。ゴミを持ちかえるのは、自然を楽しむための当然のマナーです。
  • 大きな望遠レンズは必要なし。写真撮影には、鳥や動物たちの俊敏な動きに対処でき、一瞬のチャンスをものにするためにも、135mm〜300mmまでの明るい中望遠レンズが向いています。出来るだけ短いレンズを使い背景や環境まで写し込んで、季節感のある作品を目指しましょう。車は撮影時の隠れ場所や寒さをしのぐ場所にもなり重宝します。ただし、絶対に道を外れて動植物の生息域まで入り込まないこと、これは自然界のルール違反です。
  • 夜行性の動物たちを観察するのは。出来るだけ複数で(子供は大人と一緒に)行動し、明るいうちから下見をしておきましょう。観察用の明かりには、動物たちを驚かせないように赤いセロハンをかぶせましょう。これでじっくり観察ができます。